2014年3月23日日曜日

ウクライナ(3):クリミア危機にほくそえむ中国:棚ぼた的に尖閣諸島などを獲得?

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●尖閣諸島


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月23日 10時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=85380&type=0

クリミア危機にほくそえむ中国、棚ぼた的に尖閣とエネルギーを獲得―独紙


●21日、独紙ビルトは記事「これこそが中国がクリミア危機を喜ぶ原因だ」を掲載した。中国は積極的な動きを見せていないが、しかし危機は中国に大きな果実をもたらすと分析している。写真はモスクワ・マネージュ広場のジューコフ元帥像。

 2014年3月21日、独紙ビルトは記事
 「これこそが中国がクリミア危機を喜ぶ原因だ
を掲載した。
 22日、環球時報が伝えた。

 クリミア情勢に一歩引いた態度を示しているのが中国だ。
 「関係各国は冷静な対応を」と呼びかけるばかりで積極的な動きを見せようとはしない。
 しかし中国の静けさは西側諸国の不安をかき立てることは確かだ。
 なぜならば中国はウクライナ危機で棚からぼた餅式に多くの利益を得ようとしているからだ。

 第一に中国の領土問題。
 とりわけ尖閣諸島、南シナ海と近年、対立が続いてきた。
 中国は「寸土も譲らず」と強硬な姿勢を崩していない。
 もしロシアのクリミア併合に対して欧米が有効な対抗策を見いだせないならば、中国も軍事行動を起こすことにためらいがなくなるだろう。

 第二に経済的利益だ。
 もし欧米がロシアに制裁を科し、ロシアの欧州向けエネルギー輸出が途絶えたとしよう。
 喜ぶのは中国だ。
 より低価格でロシアのエネルギーを手に入れることができるからだ。
 中国はすでにイラン、ミャンマー、北朝鮮などで、この他国の制裁によって安く資源を獲得する戦略に成功している。

 おそらくクリミア危機は中国が超大国に成長する契機となるだろう。
 欧州連合(EU)も米国もロシアの行動を制止することはできなかった。
 米国の権威失墜は明らかだ。
 中国メディアは米国がかつての威光を失ったことを嘲笑している。
 欧米人にとっては耳の痛い話である。


 それぞれ意見はあるが、
 問題なのは中国には尖閣奪回を実行できるほどの実力はまだない
ということである。
 外国メデイアには中国はそれだけの軍事力を持っているかのように映る
ようである。
 そのような言説が中国国内に広がると、
 当局はなぜ尖閣に実力行使をしないのか
という国内の不満がつのり突き上げが激しくなる。
 これは社会不安を増加させる。
 あまりいい状況にはならない。
 中国にとっては、この記事「ホメ殺し」に近くなる。


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月24日 14時58分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=85456&type=0

<クリミア問題>露大統領側近「中国の支持があれば、ロシアは孤立などしない」―海外メディア


●21日、クリミア併合で欧米諸国の強い反発を招いているロシアだが、ロシアの外交専門家は「中国の支持があれば、ロシアは孤立しない」と主張している。資料写真。

 2014年3月21日、ロイターによると、クリミア自治共和国のロシア編入を表明したロシアのプーチン大統領が、同盟関係の強化を図るために側近をアジアに派遣した。
 22日付で環球時報(電子版)が伝えた。

 プーチン大統領の側近で露国営石油企業ロスネフチのセチン社長は訪問先の東京で、
 「欧米諸国がロシアにさらなる制裁を加えようとするならば、それは逆効果を招く。
 米国と欧州がロシアを孤立させるのならば、ロシアはその目を東に向けて、アジアと新しいプロジェクトやエネルギー資源の貿易、軍事提携や政治同盟を進めていく」
と明言した。

 ロシアの手中にある「聖杯」は、すなわち中国との天然ガス貿易であり、長年にわたる交渉が実を結ぼうとしている。
 5月に予定されるプーチン大統領の訪中でこの貿易協定が締結すれば、ロシアは欧米諸国と決別することになる。
 ロシア戦略技術分析センターの専門家、ワシリー・カシン氏は、
 「ロシアと欧米諸国の関係が悪化すればするほど、ロシアは中国に活路を求めるようになる。
 中国がロシアを支持すれば、ロシアが孤立するなど誰も言わなくなるだろう
と指摘している。



サーチナニュース 2014-03-23 12:06
http://news.searchina.net/id/1527596

ロシアへの対応は尖閣問題にも影響を与えるのか=中国版ツイッター

自民党の町村信孝元外相は20日の町村派総会で、ロシアに対して国際社会が厳しい措置を取らなければ、中国の尖閣諸島(中国名:釣魚島)に対する行動にも影響がでるとの見方を示した。
  町村元外相は
 「中国は(クリミア問題で)特に米国がどう動くか一生懸命見ている。
 大した動きがないとなれば、すぐ尖閣にも武力でくる
と述べたという。

 中国メディアの財経網が町村元外相の発言を簡易投稿サイト・微博で伝えたところ、中国のネットユーザーからは
●.「小日本は創造力が豊かだな」、
●.「小日本は中国のことを高く見積もりすぎだ」
などのコメントが寄せられ、武力による尖閣諸島奪取はあり得ないとの見方が多く示された。
 その理由として
●.「共産党の肝はロシアよりもずっと小さいから」、
●.「まずは北方領土の心配をしたほうが良いと思うぞ。
 わが共産党にはそこまでする勇気はないから」
など、中国は武力行使するほどの勇気は持ち合わせていないとの意見が多く、
●.「中国のことを全然分かってないな」
とまで言うユーザーもいた。

  だが、駆け引きに長けた中国の政治家たちがクリミナ半島をめぐる各国の対応を見逃すはずがなく、尖閣諸島をめぐる日中の対立で中国が将来的にロシアを手本として行動する可能性は否めない。
  町村元外相の発言は将来的なリスクを指摘するものであり、なぜウクライナはクリミナ半島をロシアに奪われたのか、西側諸国はどうすればロシアへの編入を防げたのかなどを日本の状況に当てはめたうえで分析することが求められるのではないか。
  しかし、微博に寄せられたコメントの大半は、
 “中国政府は口だけ”
というもので、ロシアのように実力行使することはできないとの意見が多く、中国人ネットユーザーの
多くが共産党政府に対してシビアな見方をしている
様子がうかがえた。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】


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