2014年4月14日月曜日

中国、大規模武器密造グループを摘発、銃器1万5000挺:拡大する銃社会

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●中国:拡大する銃社会
 2014年3月6日、中国の貴州省貴陽市で、警官が押収した違法な模造銃をチェックしていた。
 中国で重大犯を厳重に取締まるために大規模な違法拳銃の捜査が行われ、南部の3つの省で約1万5,000丁の違法銃が押収された。写真: ロイター


レコードチャイナ 配信日時:2014年4月14日 16時29分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86501&type=0

警察当局が大規模武器密造グループを摘発、銃器1万5000挺など押収―貴州省貴陽市



●13日、中国中央テレビによると、中国貴州省貴陽市の警察当局は、拳銃や規制対象刃物などの製造・販売拠点を摘発し、銃器1万5000挺、規制対象刃物12万本を押収、容疑者15人を逮捕した。

 2014年4月13日、中国中央テレビによると、中国貴州省貴陽市の警察当局は、拳銃や規制対象刃物などの製造・販売拠点を摘発し、銃器1万5000挺、規制対象刃物12万本を押収、容疑者15人を逮捕した。

 摘発されたグループは、湖南省や広東省、四川省、貴州省など27の省・自治区・直轄市で銃器等を不法に製造・販売していた。

 警察当局は、貴陽市で起きた強盗事件の容疑者が所持していた拳銃の販売元を捜査。約4カ月かけて、摘発にこぎつけた。
 一度に押収された本数としては、国内最大規模だという。


 この事件の意味するものとは?
 この問に対する回答はシンドイ。
 巷にこの程度の武器は出回っているということである。
 ぶっちゃけでいうと、社会騒乱のきっかけぐらいには十分になるものだということになる。
 中国全土ではどれほどの武器が隠されているかわからない。
 つまり何かあったら武装警察が完全装備で出向いていかざるを得ない状況もありえる、ということになってしまう。
 つまり、政府転覆の陰謀があってもおかしくない。
 公安警察が出ていかねばならぬということになる。


International Business Times 2014年4月16日 10時35分 更新
http://jp.ibtimes.com/articles/56545/20140416/481974.htm

中国: 1万5,000丁の違法な銃を押収―拡大する銃社会

 中国南部貴州省貴陽市で行われた大規模な銃の強制捜査により、一万丁を超える違法な拳銃と、多数の違法な刃剣が押収された。
 中国で行われた銃捜査の中では最大規模の押収となった。
 捜査は、中国社会や闇社会への銃の広がりに今一度、光を当てる結果になった。

 中国の武器法は世界で最も厳しいものの1つとされる。
 政府は、ごく少数の例外を除いて、市民による銃の所有を禁止している。
 しかし、法律は拡大する違法な銃ビジネスの出現を防止しきれない。
 中国国営テレビ局の中国中央電視台(CCTV)によると、今回の大規模な捜査によって、1万5,000丁の銃と12万振りの刃剣が当局によって押収されたという。

 一般的には中国では刃剣の方が身近で手に入りやすいため、刃剣がより一般的な武器とされ、銃暴力が深刻な社会問題とみられない場合もあった。
 しかし、違法な銃は確実に危険なビジネスにつながっている。
 今回の捜査では、15人が違法な銃器密売に関与したとして貴陽警察に逮捕された。

 米国は「銃社会」として知られてきた。
 米国内で個人が所有する銃は約2億7,000万丁で、世界最多であり、銃を所有する個人の割合も世界で最も高く、gunpolicy.orgによれば人口100人あたりの銃の所持数は88.8丁に上っている。
 各国市民の銃器保有率を調べた「Small Arms Survey 2007」によると、
 米国に次いで2位になったのはインドで、一般市民が保有する銃器は約4,600万丁に達し、保有割合は100人当たり4丁。
 そして3位が中国で、個人による保有数が4,000万丁で、100人当たり3丁と同報告書は伝えている。

 中国貴陽省の従江県城にあるバシャという村は銃規則の例外である。
 バシャの村人はミャオ族とされ、国民の大部分を占める漢民族と異なり、中国に存在する55の少数民族の1つである。
 バシャの男性は、伝統の名の下で、銃の製造、運搬、使用を法的に許可されている。
 バシャのミャオ族は銃の全面禁止を政府から免除され、さらに中国最後の射撃の名手として公認され、同地は射撃の公演で知られる観光地となっている。

 規制外の銃の所持は珍しく注目を集めている。
 射撃に興味がある人は、北京市にある北京射撃館で体験することができる。
 同館は2008年の北京オリンピック射撃会場として建設され、大会終了後は射撃競技普及の場として使用されるほか、レクリエーションの場となっている。
 収容人数およそ9,000人の同館では、中国、米国、ロシア製の拳銃やライフルを選ぶことができ、カタログに掲載された弾薬を購入する。
 射撃体験は、その背後に中国の教育理念を強調している。
 銃に含まれるものとして、現代の拳銃の機能を持つものに加えて、教育目的のために展示されているアンティーク銃器、さらには美術館のホールに展示されているものまでが入るのだ。
 これらは貴陽市で摘発されたマフィアなどの暴力団による銃からは程遠い。

 密猟も、ゴルフコースに飽きた中国のエリートの間では人気が高い。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、安徽(あんき)省の中部農村地区に、裕福なビジネスマンや退役陸軍関係者が毎年恒例で野生の鳥の射撃のために集まっていると伝えた。

 中国では、スポーツのための射撃は銃規制の中に含まれない。
 法律で銃が禁止されているにもかかわらず、違法な銃の密輸や銃暴力の事件はなくならない。
 結局、中国で多くの銃が製造され、当局による厳格な規制を考慮しても、
 銃は驚くほど容易に手に入れることができる。
 昨年の夏、1人の男性が職場での経済的なトラブルから生じた怨恨により5人を銃撃した事件も起こった。

 また、2008年にチベット騒乱が発生した。
 これは中華人民共和国チベット自治区ラサ市において、チベット独立を求めるデモをきっかけとして発生した暴動であった。
 僧侶らの抗議行動から大規模な暴動へと発展したが、中国軍が治安態勢を強化しているチベット自治区ラサで連続した銃声を聞いたと現地から脱出した外国人らが報じ「銃撃戦」として伝えられた。

 中国政府は民間の銃の所有を禁止することで安定を維持してきた。
 また、国内での違法な銃の所持を防止するために、定期的に違法銃の捜索を行ってきた。
 中国公安省によると、政府は違法銃の一斉捜査を行い、わずか数か月で15万件以上の不法な銃の押収に至ったとしている。

記者:MICHELLE FLORCRUZ  翻訳者:加藤仁美 |
 *この記事は、米国版 International Business Times の記事を日本向けに抄訳したものです。


 銃器所有の統計ランクをまとめる。
1位:アメリカ 2億7000万丁、100人あたり89丁
2位:インド  4,600万丁、100人あたり4丁
3位:中国   4,000万丁、100人あたり3丁
となる。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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