2014年4月12日土曜日

現在の中国は60年代の日本と同様の状態:ということはだいたい半世紀の差がある

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レコードチャイナ 配信日時:2014年4月11日 23時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86404&type=0

現在の中国、60年代の日本と同様の状態に―中国専門家


●10日、北京大学国家発展研究院の林毅夫教授は「現在の中国は60年代の日本と同様の状態にある」と指摘し、労働集約型の産業を海外へ移転させる時期にあると指摘した。写真は江西省の紡績工場。

 2014年4月10日、日本華字紙・中文導報によると、8日から11日の日程で海南省で開催されているボアオ・アジアフォーラム年次総会で、北京大学国家発展研究院の林毅夫(リン・イーフー)教授が経済誌「財経」の何剛(ホー・ガン)編集長と対談を行った。

 林教授によると、
★.1960年代に日本は労働集約型産業をアジア四小龍(韓国、台湾、香港、シンガポール)に移転させ、その工業化、近代化を実現し、輸出による成長を促した。
★.1980年代にはアジア四小龍が労働集約型の産業を中国に移転させ、中国の改革開放後の貿易による成長を促し、中国を「世界の工場」へと変ぼうさせた。
 中国は現在そうした60年代の日本や80年代のアジア四小龍と同じような状態に達しており、労働集約型の産業は海外の人件費の低い発展途上国へと移転しつつある。

 ただし、
★.1960年当時の日本は製造業全体の雇用者数が970万人、
★.1980年代の韓国も製造業全体の雇用者数は230万人、台湾も200万人に満たず、香港は100万人程度で、シンガポールは50万人前後と少なかった
★.現在の中国が雇用する労働力は1億5000万人と、日本の15~16倍であるという点で大きく異なる
と指摘。
 中国からの労働力の移転は世界各地の多くの国を労働集約型産業による成長を後押しし、雇用機会や競争力の向上、資本蓄積、産業アップグレードを促すことになると話した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年4月12日 16時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86406&type=0

中国の輸出低迷、店主はゲームに居眠り―米メディア


●10日、世界最大規模の卸売市場である浙江省義烏市では売り上げが激減し、中国の輸出低迷が見て取れる。

  2014年4月10日、環球時報によると、米ブルームバーグは9日、世界最大規模の卸売市場である浙江省義烏市の中小企業の現状を紹介し、
 中国の輸出低迷について報じた。

 義烏市のある会社では、以前は約160万ドル(約1億6000万円)ほどあった懐中電灯の売り上げも、今年はゼロに近い。
 現在、同市にある多くの中小企業が同じような苦境に立たされている。

 サッカー場650個分の敷地面積を有する巨大な卸売市場「義烏国際商貿城」は、中国東部最大の物流基地とも言われ、さまざまな廉価製品が売られている。
 しかし、店をのぞくと、ゲームをしたり、新聞を読んだり、机に伏せて寝たりしている店主たちが目立つ。
 この光景は、コストの上昇により競争力を失った現在、買い手の減少が深刻化している現状を反映している。

 この経済の減速は今年の7.5%という成長目標をおびやかしている
 2月の輸出は前年同月比18.1%減で、世界金融危機以来の下げ幅となった。
 要因としては、
★.賃金レベルが10年で2倍に上昇したこと、
★.2005年7月以降人民元が米ドルに対し33%上昇したこと、
★.労働人口が2012年から減少し始めたこと
などが挙げられる。


 この記事のソースを「Bloomberg.co.jp」で探したのだが見つからなかった。
 代わりに、強気の記事を2本載せます。


Bloomberg.co.jp 更新日時: 2014/04/12 12:12 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N3WDTH6JIJUQ01.html

IMF:中国地方債務への懸念を誇張し過ぎてはならない

  4月11日(ブルームバーグ):中国の地方政府債務のほとんどは人民元建てであることから、同債務の規模に関する懸念を誇張し過ぎるべきではないとの見解を、国際通貨基金(IMF)の李昌鏞(イ・チャンヨン)アジア太平洋局長が示した。

 ワシントンで開かれているIMF・世界銀行春季総会に出席している李局長は記者説明会で、
 「これは問題だとわれわれは懸念しているが、誇張し過ぎてはならない」
と発言。
 金融市場の安定を維持する上で
 「必要になれば、中国政府には対応する余地がある
と指摘した。



Bloomberg.co.jp 更新日時: 2014/04/12 16:39 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N3WQAA6JIJXG01.html

中国は今後10年間7-8%成長の潜在的可能性-朱財政次官

 4月11日(ブルームバーグ):
 中国の朱光耀財政次官は
 同国経済が今後10年間、「年最大8%の成長」が可能であり、
 政府は一時的な成長鈍化に対応して「大規模な」刺激策に乗り出すことはないとの見解を示した。

 ワシントンでの国際通貨基金(IMF)会合に参加している朱次官は記者団に対し、
 「われわれには向こう10年間、7-8%成長を続ける潜在的可能性があり、それは完全に手の届く範囲にある」
と発言。
 「われわれは中期と長期のトレンドに重点を置いており、短期のボラティリティ(変動性)は重視していない」
と説明した。


 中国経済を支えているのは輸出である。
 中国は食料もエネルギーも高度技術も自国内では賄うことができない。
 貿易に依存する大国である。
 アメリカが超大国の名を欲しいままにできるのはこの3つを国内でまかないきれるからである

 数字でみていけば中国の将来は洋々としている。
 しかしその内容をみればこれでいかれるのだろうかという不安が先行する。
 果たして中国はこの先も右肩上がりが続くのだろうか
 貿易から内需へ、生産基地から消費市場へ、と高らかに歌い上げてはいるが、
 それを支えるのは輸出による資金の中国への流入である。
 いま、それがいささか不安になってきている。
 もし、世界が中国に後ろ向きになったら危険が増す
 数年もすればローエンドの製品はアジア周辺国から世界向かって流れ出てくる。
 途端に中国の輸出は半減する。
 その穴埋めをするのはミドルエンドの製品である。
 これに期待がかかる。
 しかしハイエンドな製品は見通しがない。
 この状況でどこまで中国が踏ん張れるかが今後を占うことになる。
 富裕層のトップクラスはヤバイと感じて投資資金を不動産として海外にシフトしている。
 明日がどうなるかは、見えていない。
 調査機関は統計的数字を並べて未来を推測しはするが、ほとんど確信がない。
 もしかしたらこうなるし、こうなる可能性が高い、というだけである。
 言えることは、決して安穏な未来は待っていない、ということは確かだと思うが。


レコードチャイナ 配信日時:2014年4月12日 21時18分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=86419&type=0

中国の輸出入額、第1四半期は減少傾向
=対主要国貿易は増加―中国メディア


●11日、税関当局の統計データによると、中国の2014年第1四半期の輸出入額は、前年同期比3.7%減の5兆9000億元(約96兆5000億円)となった。写真は上海・外高橋港の埠頭。

 2014年4月11日、税関当局の統計データによると、
★.中国の2014年第1四半期の輸出入額は、前年同期比3.7%減の5兆9000億元(約96兆5000億円)となった。
★.そのうち輸出額は6.1%減の3兆元(約49兆円)、
★.輸入額は1.2%減の2兆9000億元(約47兆4000億円)となった。
★.貿易黒字は60.9%減の1028億3000万元(約1兆7000億円)にとどまった。
 人民日報海外版が伝えた。

 第1四半期の貿易は、主に以下の特徴を示した。
(1).一般貿易が安定成長、加工貿易は低迷。
(2).欧州・米国・日本・ASEANなどの主要貿易相手国との貿易額が増加し
 香港との貿易額が急減。
(3).機械および電気製品、伝統的な労働集約型製品の輸出が減少。

 輸出の先行指標は、今後の輸出が楽観視できることを示した。
 1-3月の平均指数は41.6で、前年第4四半期の39.4から大幅に上昇した。
 第2四半期の輸出の増加率が、第1四半期より上昇すると予想できる。

(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)



【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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