2014年5月15日木曜日

アジアのトラブルメーカー中国(17):暴徒化するベトナムの反中デモ、「尖閣反日デモ」の再現?

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(c)AFP 2014年05月14日 19:49 発信地:ハノイ/ベトナム
http://www.afpbb.com/articles/-/3014891

ベトナムの反中デモで500人拘束、
工場に放火など暴徒化





●ベトナムの反中デモで500人拘束、工場に放火など暴徒化

【5月14日 AFP】(一部更新、写真追加)ベトナム南部ビンズオン(Binh Duong)省の工業団地で13日に発生した反中国デモは、14日までに暴徒化し、10か所を超える中国系工場が放火され、デモの参加者約500人が警察に拘束された。

 ベトナムと中国は、南シナ海(South China Sea)の西沙諸島(英語名:パラセル諸島、Paracel Islands)と南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)の領有権をめぐって長年争っているが、中国が同海域に石油掘削設備を設置したことを受けて13日、数千人の工場労働者が抗議のストライキを始めた。
 一党独裁のベトナムで暴動が起きるのは極めてまれだ。

 ベトナム・シンガポール工業団地(Vietnam Singapore Industrial Park)の声明によると、所有や運営が中国政府や中国人幹部による製造メーカーをデモ隊は標的にしており、14日までに3か所の工場が放火されたという。

 ベトナム人労働者たちは工場の事務所を襲撃し、強奪なども行っており、中国側は13日「深刻な懸念」を表明した。

 また、ベトナムの交流サイト(SNS)や反体制派のブログ上の報告によると暴動は拡大し、10か所以上の工場が放火されたとの報告もある。
 警察当局や政府高官はAFPの取材を繰り返し拒否している。

 これまでのところ死者は報告されていないが、数か所の工場はやむなく一時的に操業停止している。
 台湾や韓国系の工場の多くにも、おそらく中国系工場と間違われて被害が出ている。

 警察によると、強奪、窃盗、工場への放火の現行犯で500人を拘束した。

■ベトナム政府が反中デモを許可か

 南シナ海における中国の石油掘削施設付近ではこのところ、ベトナムと中国の船舶の衝突や放水砲の使用などが相次いでおり、11日には首都ハノイ(Hanoi)で1000人以上が参加する反中デモが行われた他、最大都市のホーチミン(Ho Chi Minh)でも同規模の抗議デモが行われた。

 専門家によると、中国への強い不満を示す手段として、ベトナム政府が抗議デモを許可したという。


ロイター 2014年 05月 15日 08:11 JST

ベトナム南部で反中デモ隊が暴徒化、
外国企業の工場に放火

●5月14日、中国による南シナ海での石油掘削活動に対する抗議デモがベトナム各地に広がる中、同国南部ビンズオン省の工業団地では、13日に暴徒化したデモ隊が外国企業の工場に放火する事態に発展した。写真は放火された中国の工場(2014年 ロイター)

[ハノイ/マニラ 14日 ロイター] -
 中国による南シナ海での石油掘削活動に対する抗議デモがベトナム各地に広がる中、同国南部ビンズオン省の工業団地では13日、暴徒化したデモ隊が外国企業の工場に放火する事態に発展した。

  ビンズオン省の警察当局者は今回のデモで、約200人が拘束されたと明らかにし、「省内の他の地域についても調べを進めているが、今のところけが人は出ていない」と述べた。

 ソーシャルメディアなどに投稿された写真には、燃やされたコンテナや車、割られた窓ガラスなどが写っている。

 団地内で操業する台湾企業の中には、「われわれはベトナムを支持している」とのメッセージを掲げ、中国企業ではないことを訴える社も出ている。

 地元当局者によると、デモには当初約6000人が参加し、平和的に行われていたが、参加者が約2万人に膨れ上がったところで、一部が暴徒化。
 門などが破壊され、15カ所の工場が放火されたという。

2年ほど前の中国での「尖閣反日デモ」をみるようだ。
 あれほど大規模な官製反日デモを企画したのにもかかわらず、中国は尖閣では何一つできずに日本に屈するしかなかった。
 おそらく、今回も同じだろう。
 ただ役者が代わった。
 デモをしたものがデモを受ける側に回った。
 ベトナムはなにもできずに、中国に屈するしかない。
 事が大事になればなるほど中国は歓喜している
だろう。
 胸のつかえが下がるのではないか。


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月15日 14時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88123&type=0

ベトナム、南シナ海問題で暴徒化したデモ隊
外国企業を襲撃、現地は緊張続く―米メディア


●15日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語電子版によると、南シナ海での石油掘削活動を強行する中国に抗議するデモが行われたベトナムでは、依然として緊張状態が続いている。

 2014年5月15日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語電子版によると、南シナ海での石油掘削活動を強行する中国に抗議するデモが行われたベトナムでは、依然として緊張状態が続いている。

 南部ビンズオン省では13日午後、数千人の工場労働者らが抗議集会に参加した。
 夜になると、暴徒化したデモ隊により、韓国や台湾など外国企業の工場十数カ所が放火された。

 警察が200人余りを逮捕したと報じられたが、緊張した状態が続いている。
 同省の台湾商会主席によると、台湾人の多くが近くの旅館に避難し、中国人はみな13日には退去した。
 残っているのは台湾人とシンガポール人、韓国人の一部だけだという。

 台湾外交部は14日、ベトナムの駐台湾代表を呼び出し、秩序回復と台湾人の安全確保を要請した。

 中国政府報道官も「事態に高い関心を寄せている」ことを明らかにしている。

 中国海口経済学院の沈世順(シェン・シーシュン)氏は、
 「今回の騒動は中国政府が招いたものではない。
 ベトナム側の感情的な行為が事態をさらに拡大させている」
との見解を示した。

 一方、豪ニューサウスウェールズ大学のカール・セイヤー名誉教授は、
 「中国は従来、自分たちは相手の挑発に応じたにすぎないと自己弁護してきた。
 だが今回挑発を仕掛けたのは中国側だ
と指摘している。

 南シナ海の中国の石油掘削施設付近では、中国とベトナムの船舶による衝突や放水砲の使用が相次いでおり、軍事衝突へ発展が懸念されている。



ロイター 2014年 05月 15日 16:15 JST
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0DV06120140515

ベトナムの反中デモで初の死者、
中国人とみられる16人含む21人死亡


●5月14日、ベトナム中部のハティン省で、反中デモ参加者が暴徒化し、ベトナム人5人、中国人とみられる16人が死亡。
 写真はベトナム北部のタイビン省にある中国人が経営する靴工場で行われた反中デモ(2014年 ロイター)

[ハノイ 15日 ロイター] -
 中国による南シナ海での石油掘削活動に対する抗議デモがベトナム各地に広がる中、中部ハティン省で14日夜、デモ参加者が暴徒化し、現地の病院関係者によると、ベトナム人5人、中国人とみられる16人が死亡した。

 ハティン総合病院の医師は15日、ロイターの電話取材に対し
 「昨夜、約100人が病院に搬送された。
 多くは中国人だった。けさもさらに運び込まれている」
と語った。

 同国南部の工業団地では、外国企業の工場が放火されるなどしたが、死者が出たとの報告はこれまでなかった。 

 一方、米政府は事態を憂慮し、脅しでなく対話を通じて解決を図る必要があるの見解を示した。
 ホワイトハウスのカーニー報道官は定例記者会見で、米国は問題の当事者ではないとしながらも、オバマ大統領は先のアジア諸国歴訪で、中国および南シナ海をめぐるさまざまな問題について平和的対話の必要性を繰り返し強調したと指摘。
 米国務省は、ベトナムの状況を注視しているとし、全ての関係国に自制を求めるとともに、
 「平和的な抗議活動を行う個人の自由を支持する」
と表明した。

 ベトナム当局者によると、デモには当初約6000人が参加し、平和的に行われていたが、参加者が約2万人に膨れ上がったところで、一部が暴徒化。
 門などが破壊され、15カ所の工場が放火されたという。

 ビンズオン省の警察当局者は今回のデモで、約200人が拘束されたと明らかにし、
 「省内の他の地域についても調べを進めているが、今のところけが人は出ていない」
と述べた。

 香港の商社、利豊(リー&フン)は14日、ベトナムのサプライヤーの一部が予防的な措置として生産を停止したことを明らかにした。
   香港上場の大手シューズメーカー、裕元工業も、反中デモの影響で、ベトナムでの生産を一時的に停止した、と発表している。

 シンガポール外務省は14日、在シンガポールのベトナム大使を呼び、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP)で起きた暴動への懸念を表明。
 同省は声明で「ベトナム政府に対し、治安状況が悪化し、投資家の信頼感が損なわれる前に2カ所のVSIPにおける法と秩序を回復させるため早急に行動するよう要求する」と表明した。

 在ベトナム台湾商工会議所は、台湾塑膠工業集団などの台湾企業が大きな損失を被ったと述べた。

 暴徒化したデモ参加者は台湾企業と中国本土の企業を混同していたとみられ、団地内で操業する台湾企業の中には、
 「われわれはベトナムを支持している」
とのメッセージを掲げ、中国企業ではないことを訴える社も出ている。

*内容を追加して再送します。



レコードチャイナ 配信日時:2014年5月15日 15時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88125&type=0

激しさ増すベトナムの反中運動、
現地中国人はカンボジアへ避難、
同国でもデモの可能性―米メディア

 2014年5月14日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、ベトナムでの反中デモ激化を受け、現地に住む中国人は相次ぎカンボジアへ避難している。

 今月11日、中国が石油掘削装置を南シナ海に設置したことに抗議するため、ベトナムの首都・ハノイで反中デモが発生。
 13日にもデモがあり、その活動は暴徒化している。

 カンボジアへ避難する中国人についてカンボジア・プノンペンのベトナム大使館関係者は、
 「今週に入ってから、多くの中国人が国境を越えカンボジアに来ている。 
 彼らは自分の意思で来ている。
 理由は把握していない」
と話した。

 カンボジアのベトナム関連の協会責任者は、
 「プノンペンにある中国大使館でのデモを計画している」
とカンボジアでもデモを行う意向を明らかにした。
 これに対しカンボジアの内務省報道官のKhieu Sopheak氏は、
 「外国人がカンボジアを利用して、第3国に抗議することは法律で許されていない」
とし、カンボジア内でのベトナム関係者による反中デモをけん制した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年5月15日 21時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88139&type=0

反中デモに対抗して反ベトナムデモだ!
しまった、やつらは車を造ってない!
何を壊せばいいんだ?―中国ネット


●15日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版によると、ベトナムで発生した反中デモが暴徒化し、混乱が続いている。中国ネットでは「ベトナムの反中デモに対抗して反ベトナムデモを起こそう」との論調も見られる。写真は反中デモ。

 2014年5月15日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版によると、ベトナムで発生した反中デモが暴徒化し、混乱が続いている。

 南部ビンズオン省では13日午後、南シナ海での石油掘削活動を強行する中国に反対する数千人の工場労働者らがデモに参加。
 しかし、次第に暴徒化したデモ隊は、中国語の看板を見るや工場に乱入。
 門を打ち壊したり、ガラスやパソコンを破壊したりといった騒ぎへと発展した。

 そのようななか、中国国内では一部で
 「ベトナムの反中デモに対抗して“反ベトナムデモ”を起こそう!
という論調が出始めているが、あるネットユーザーは中国のネット上に
 「ベトナム全土の大規模な反中デモを見て、
 わが国の憤青(※中国共産党を支持する過激な若者たち)は、
 『しまった!この国は車を造っていない!何を壊せばいいんだ!?』
とうろたえている
と皮肉交じりに書き込んでいる。



レコードチャイナ 配信日時:2014年5月16日 21時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88187&type=0

 ベトナムの過激な反中デモ、「少しは日本人の気持ちを理解できたか?
中国も粗暴で無教養だ」―中国版ツイッター

  2014年5月16日、南シナ海問題を巡ってベトナムで発生した反中デモ。
 暴徒化したデモ参加者らの中には、中国語の看板を掲げる工場を破壊するといった過激な行為も確認されている。
 ベトナムの反中デモは中国でも注目を集めており、多くのコメントが寄せられている。

●.「国民を守る国の政策を見直すべきだ」
●.「暴力には暴力を!」

●.「同胞が異郷で虐げられたというのに、国は微動だにしない。
 悲しい現実だ」
●.「なぜ中国メディアはベトナムの反中デモを大々的に取り上げない?
 これが日本で起きた騒動なら過剰なまでな反応を見せるに違いない」
●.「反日デモで日本に関連するものを破壊しまわった人は一体どこに行ったのだ?
 今こそ立ち上がるべきではないのか?」
●.「これで少しは日本人の気持ちが理解できたのではないか?
 粗暴で教養がなく、やりたい放題。
 ベトナムばかりを批判はできない。
 中国も同じようなものだ」



ウォールストリートジャーナル 2014 年 5 月 16 日 09:35 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304408504579564652943077242

反中暴動で対ベトナム投資に不安


●対中抗議騒乱を避けるためカンボジアに向けベトナムを出国する中国人(15日) Reuters

 ベトナムでの中国企業の工場を狙った暴動は他の世界的メーカーの工場にも波及しており、多くの企業がその安価な労働力と熟練した労働力を目指して進出してきたベトナムに影を投げかけている。

 この暴動―両国が領有権を主張する南シナ海の海域で中国国営企業が石油リグを建設したことに端を発した―では少なくとも2人の死者が出た。
 十数カ所の工場が焼かれ、多くの店舗が閉店に追い込まれ、中国人はベトナムから逃げ出している。
 ベトナム警察当局は略奪や放火の容疑で500人近くを逮捕した。

 暴動は反中国の機運の高まりで火が付いたが、マレーシアの家具メーカーから台湾のアパレルメーカーに至るまでが暴動で打撃を受けて操業できなくなったとしている。
 一部の企業は中国企業と間違われたとし、他の企業は暴徒たちは雰囲気にのまれて我を忘れたようだったとしている。

 ベトナムに進出している台湾企業が特にひどく、台湾当局によると、少なくとも200の工場が略奪されたり、放火されて焼け落ちたりした。

 ホーチミン日本商工会によると、日本の少なくとも10カ所の工場も、窓ガラスを割られたり監視カメラを壊されたりした。
 同商工会の大林功事務局長は、加盟703社に対し、日本企業だと分かるように日本国旗を掲げるよう要請したと述べた。

 一方、韓国領事館によると、同国の55の企業の工場も被害を受けたという。

 台湾の繊維メーカー、DerHao TextileのLin Wen-Hao会長(43)は、ベトナムでの13年間の経験でこのような暴動を目にしたのはこれが初めてだと話した。
 同社は米国と欧州の顧客に製品を販売している。
 同会長によると、13日夜に暴徒の一団が同社オフィスに入り込み、コンピューターや窓ガラスを破壊した。
 ただ、同会長は「略奪だけで焼かれなかったためラッキーだった」と語った。

 同会長は、ベトナム進出は主として同国の低賃金が魅力だったためだが、最近の政治情勢には失望しているとしている。
 同会長は
 「中国ではなくベトナムに工場を建設したのは、ベトナム政府が台湾は中国とは違うことを知っていると断言したからだ」
とし、
 「しかし、今ではベトナムの人たちは同一視していることが分かった」
と話した。

 ベトナムの首相は15日、特に同国に投資している企業の安全確保のための措置を取り、影響を受けた企業が通常通りの操業ができるように支援するよう関係部署に指示したと述べた。

 多くの企業が土地の価格や労働コストなどの上昇が目立つ中国の代わりにベトナムに注目する中で、この暴動はベトナム投資に悪影響を及ぼす恐れがある。
 暴動は工場の生産が1年で最も忙しくなる時期に起きた。
 暴動が発生したビンズオン省の当局者は、ベトナムに対する投資家の信頼が崩れる可能性があると述べた。

 昨年のベトナム投資(投資約束額)のトップは 韓国で37億5000万ドル(3800億円)だった。
 ただ、中国はその重要性を増しており、昨年は22億8000万ドルとなり、韓国に次いで2位だった。
 中国の投資は2012年は3億0220万ドル、11年は5億9980万ドルにとどまっていた。

 多くの外国企業は暴動がいつまで続くのか、政府はこれを統制できるのかを見極めようとしている。
 香港と中国本土で操業する3000の企業の団体、香港工業総会のWilly Lin副会長は
 「ベトナムは製造業の基地として成長し、その労働者は非常に優秀だ」
としながらも、
 「しかし、われわれの会員企業の一部は、(抗議行動で)何が起こるのか分かるまでは新たな投資はしないと述べている」
と語った。

 在ベトナム台湾商工会議所のMichael Liu会長は、暴動で台湾企業のベトナム投資が打撃を受けるのを恐れている。
 同会長は
 「考えられているのは将来の投資をどうするかだ」
とし、
 「ベトナムでは過去20年間このような暴動は見られなかった」
と話している。

 1988年以来の台湾の対ベトナム投資は合計273億ドルに上る。
 ベトナム投資で台湾は第4位で、東南アジア諸国への投資では対ベトナムがトップだ。
 ベトナムに進出している台湾企業で最大の台塑集団(Formosa Plastics)は15日、ベトナム投資を一時中断すると述べた。

 多くの企業は直ちに生産再開する計画はなく、まず工場の被害状況を調べるとしている。
 ラルフローレン、ナイキ、トミー・ヒルフィガーなどのアパレル小売会社に供給している香港のエスケルはビンズオン省の工場では一部の機械が壊されたため、操業がストップしており、いつ再開できるか分からないとしている。

 マレーシアの家具メーカー、ラティチュード・ツリー・ホールディングスは13日に暴徒に襲われて放火されたが、火は従業員によって消されたという。
 同社はサイト上で、生産設備は影響を受けていないが、「全ての工場労働者は暴徒たちによって強制的にストに入らされた」と明らかにした。
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サーチナニュース 2014-05-18 07:05
http://news.searchina.net/id/1532597

ベトナム反中デモ、報道と言論に「規制」か?
・・・少ない情報に「不満の声」=中国ネット



 南シナ海における中国とベトナムの海上取り締まり船衝突事件によって、ベトナム国内では激しい反中デモが繰り広げられている。
 現地や香港などのメディアからは中華系住民が被害を受けたとの情報が多数流れているものの、
 大陸のメディアはほぼ「無反応」状態だ。
 情報を出そうとしない中国政府やメディアに対して、ネット上では不満をぶつける中国人ユーザーも出てきた。

  ある中国のネットユーザーは17日、新浪ブログにベトナム反中デモにかんする文章を掲載。
 そのなかで、台湾、香港、国外メディアがデモに関連した死傷者の情報を流す一方で、中国中央テレビ(CCTV)や人民日報、新華社などが沈黙を続けていると主張した。
  さらに、当局がネット上の言論統制を強めている様子がうかがえ、ネットで「越南暴乱」と検索すると「関連法規や政策により、検索結果を表示しない」というメッセージだけが出てくるとした。
  また、
●.「日本企業が日本国旗を掲げた輸送車を用意して中華系住民を救出した」、
●.「台湾からチケット免除の避難用飛行機が派遣された」
などといった情報が出る一方で、
●.何の情報も出さず支援も行わない中国政府に対して「適切な罵り言葉さえ見つからない」
と憤りを示すほかのネットユーザーの声も併せて紹介した。

  このユーザーが述べているとおり、新浪微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で
 「越南暴乱」を検索するとエラーが出現した。
 文章にあるような日本企業や台湾の措置をはじめ、現在出回っている情報がどこまで事実なのかは分からないが、本件にかんして中国大陸から発せられる情報が極めて少ないのは事実と言える。
  中国当局による報道の統制、ネット言論の統制は今やちっとも珍しい話ではなく、「今回もまたか」という印象すら覚える。
 しかし、外部からの情報に敏感になってきた大陸のネットユーザーたちの怒りや不満が徐々に増幅しているような雰囲気も伺える。
   当局としては、ある程度国内の不満がたまった適当なところで「ガス抜き」をするつもりなのだろう。
 ただ、
 今回のベトナムでのデモはかなり過激なものであり、
 「政府は何も対応しない」と怒りの声が想定よりも早く臨界点に達するのではないか
との危惧も抱かせる。
★. 間もなく1989年の天安門事件発生25周年を迎える微妙な時期に起きた事件。
★.扱いを誤れば政権の安定を揺るがしかねない事態になるかも知れない。
★.中国政府とメディアが今後どのようにして、怒れる市民を「なだめ」て行くのか、
気になるところだ。


 中国政府としては状況が有利になるまで置いておいて、有利になった途端、高らかに歌い上げるのであろう。
 そうすることで、いかに中国が正当であり強力であるかをアピールし、尖閣で飲まされた泥水を吐き出すことになるのだろう、そんな]段取りのように想像しているのだが。
 中国はこの問題では絶対に引かないという信念で動いている。
 よって出すタイミングが重要になってくる。
 下手に動いて揺すぶられるのは最も望まないところであろう。


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月18日 19時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88245&type=0

ベトナム反中デモの主力は女性、男を尻目に暴れて略奪―台湾メディア

 2014年5月17日、台湾ETtodayは記事
 「ハダカでも戦える!ベトナム反中デモでは男性よりも女性が凶悪」
を掲載した。

 中国による南シナ海パラセル諸島(中国名は西沙諸島)近海の石油リグ設置を受け、中越関係が緊張の度合いを増している。
 ベトナム各地で反中デモが起き、打ち壊しや放火などの暴力事件へと発展した。

 その暴力事件で目立つのが女性の“活躍”。
 ベトナムの女性労働者が陣頭に立ち、机に飛び乗っては台湾人幹部と言い争うといった場面がよく見られたという。
  また工場の略奪でも女性のほうが積極的だと現場を目撃した台湾人ビジネスマンが話している。
 ベトナムの外資系工場では従業員は8割方女性。
 女性のほうが管理しやすいというのが理由だが、どうやら想像と現実は違ったようだ。

 もともとベトナムは“女性が強い国”として知られる。
 中越戦争では女性も最前線で戦っていた。
 人民解放軍のある将校は最前線で塹壕を掘ったり料理を作ったりするベトナム人女性の姿を目撃したと述懐している。
 真夏とはいえ諸肌脱いで胸をあらわに作業する姿を見て、とても攻撃命令を出す気にはなれなかったという。



【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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