2014年5月27日火曜日

中国の『悪役』を演出する先手ニュース:中国戦闘機が自衛隊機に異常接近、後手の対応は弁護くさい言い訳にしかならない

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レコードチャイナ 配信日時:2014年5月26日 20時45分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88664&type=0

日本の中国けん制の主要手段は、「中国の軍事的脅威」イメージの国際的拡散―中国専門家


●25日、中国社会科学院日本研究所の盧昊氏は、「日中の軍事摩擦において、先手を打って情報を公表する日本の行為は、明らかに主導権を握り国際世論の風向きを間違った方向へ導く意図がある」と批判した。資料写真。

 2014年5月26日、環球時報によると、中国社会科学院日本研究所の盧昊(ルー・ハオ)氏は25日にインタビューに応じ、
 「日中の軍事摩擦、特に“証人”が日中両国しかいない状況において、先手を打って情報を公表する日本の行為には、主導権を握り、国際世論の風向きを間違った方向へ導こうとする意図がある」
と批判した。

 盧氏は、
 「日本側が先手を打って事実を巧妙に描き出し、中国の軍事的脅威というイメージを誇張することが、日本が中国をけん制する主な手段の1つとなっている
と指摘。
 また、
 「日本と中国が領土問題で対立して以来、中国に対する
★.世論戦、
★.法律戦、
★.心理戦
『三戦』に勝つことが日本の対抗政策の主軸。
 世論戦で中国を打ち負かすことで、
 中国の外交イメージひいてはソフトパワーを弱め、
 これにより中国に心理的圧力を与えることも対抗政策の核心だ
と語った。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、
 「日本と中国は同様の軍事力を有しており、両国上層部の対話はほとんど停止しているため、話し合いによる解決の可能性は非常に低くなった。
 米国は、日中の東シナ海をめぐる武力衝突を危惧している。
 衝突が起きれば、米国もおそらく巻き込まれることになるが、それだけは避けたい」
と報じている。

 ある中国の軍事専門家は、
 「公海海域で軍機が接近することは至って普通で、もしこれが問題となっている海域であれば、それぞれの国が主権を主張し、監視し合い、さらには追跡するといった行為も正常である。
 日中両国の軍機が追跡行為を行うのはそれぞれの訴えを伝えるためであり、中国側は断固として『われわれは東シナ海で演習を実施する。日本側は監視したいならすればいい』という考えを示している」
と述べている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年5月26日 10時49分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88615&type=0

<東シナ海>中国戦闘機が自衛隊機に異常接近
=中国側は日本が先にしかけたと主張―米メディア


●25日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトは記事「中国戦闘機が日本自衛隊機に異常接近」を掲載した。小野寺五典防衛相は脅しの要素を含む、きわめて危険な行為と批判。外交ルートで抗議したことを明かした。写真はSu-27戦闘機。

 2014年5月25日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版サイトは記事
 「中国戦闘機が日本自衛隊機に異常接近=日本側は中国の脅しだと批判」
を掲載した。

 日本防衛相は24日、中国戦闘機が東シナ海を監視飛行中の自衛隊機に異常接近したと発表した。
 24日午前11時頃、海上自衛隊のOP3C画像データ収集機が東シナ海の日中中間線付近を監視飛行していた際、中国戦闘機Su-27が後ろから追い抜くように接近した
 。また同日正午頃、同じ空域で監視飛行していた航空自衛隊のYS11電子測定器に対しても接近があった。
 いずれも30~50メートルという異常な近さまで迫ったという。
 小野寺五典防衛相は脅しの要素を含む、きわめて危険な行為と批判。
 外交ルートで抗議したことを明かした。

 25日、中国国防部は公式サイトで声明を発表。
 日本自衛隊機は中国東シナ海防空識別圏に乱入し、飛行禁止を事前発表していた中国・ロシアの合同海上演習区域に接近したと主張。
 日本側が先にしかけてきたとして批判している。


 日本は先手先手と動いて
中国の悪役イメージを世界にふりまいている。
 中国はそれに対応する形で反応している。
 メッセージは先に打ち出した方が強いことが多い。
 後手に回ると弁護くさい「言い訳」になってしまう。


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月27日 13時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88718&type=0

中国軍機接近事件の拡大化を狙う日本
=安倍首相、シャングリラ対話で「力による現状変更」批判へ―中国紙


●27日、環球時報は、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機に異常接近した問題について、「日本はこの事件を拡大化しようとしている」と指摘した。写真は中国空軍機。

 2014年5月27日、環球時報は、東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機に異常接近した問題について、
 「日本はこの事件を拡大化しようとしている」
と指摘した。

 日本メディアは26日、安倍晋三首相が30日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、中国の力による現状変更を批判する演説を行うと伝えた。

 小野寺五典防衛相も26日の参院決算委員会で、 
 「(自衛隊機が)妨害行為を行った事実は一切ない」
とした上で、中国軍機について
 「緊急発進で通常とられる手順はなかった」
 「無線警告などがあった事実もない」
と批判。
 シャングリラ対話で米豪の防衛相と会談し、この問題を提起する意向を明らかにした。

 一方、中国外交部の秦剛(チン・ガン)報道官は26日、
 「自衛隊機が関連空域に侵入していないと言うのなら、では自衛隊機はいったい何をしていたのか。
 どこにいたのか。
 中国側が意図的に挑発しているとでも言いたいのか」
と反論した上で、
 「日本側の行為は非常に危険で、挑発的だ」
と強調した。

 この問題に対する日本側の強弁には矛盾点が存在する。

 外務省の斎木昭隆事務次官は26日、程永華(チョン・ヨンホア)駐日中国大使を呼び、
 「平素より行っている警戒監視活動で、中国側が指摘するような危険な行為は行っていない」
と強く抗議。
 程氏は日本側の指摘は「事実に反する」とし、日本側の申し入れを拒んだ。

 だが斎木次官の発言と異なるように、日本メディアは政府関係者の話として
 「自衛隊機が中ロ合同演習を監視していた」
と伝えた。
 その上で、
 「自衛隊は、同機がどこへ向かい、どんな任務に就いていたのかを先に公表すべきだった」
としている。


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月28日 4時13分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=88728&type=0

日中の「力比べ」がヒートアップ
=判断ミス引き金に、軍事衝突に突入する危険も―米紙


●25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機2機に相次いで異常接近した問題について、懸念を示した。資料写真。

 2014年5月25日、米紙ニューヨーク・タイムズは、日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空で中国軍の戦闘機が自衛隊機2機に相次いで異常接近した問題について、懸念を示した。

 報道は、日本の防衛省が24日に中国軍機が自衛隊機へ異常接近する事案が発生したと発表したことについて、
 「これは両国の領土争いが絶えず悪化していることを示す不吉な前兆だ」
と指摘。
 「異常接近は2回起きたという。
 場所は日本と中国の防空識別圏が重なる東シナ海上空だ。
 防空識別圏は隣接する国同士の領空を示すものであり、外国の航空機が飛行する際には、身分を明らかにするとともに、フライトプランの提出が求められる」
と説明している。

 また、
 「中国政府は昨年末に防空識別圏を設定したが、日本政府は一貫して耳を貸さない態度を示してきた。
 中国が防空識別圏設定を発表すると、米国はすぐに戦略爆撃機を派遣し、挑発的態度を示したが、中国側は新しい防空識別圏の規定を強行に実施することはしなかった。
 しかし、今回の自衛隊機への対応では、中国側の態度に明らかな変化が見られる」
と指摘する。

 記事は、
 「今回の事件は、東シナ海といくつかの無人島の有効支配をめぐる、アジアの2つの強国の“力比べ”が危険な段階にまでヒートアップしていることを示すもの」
とし、
 「両国の海上警察は、諸島付近の公海上で“鬼ごっこ”を繰り広げている。
 中国船は週に1~2度、日本が主権を有すると唱える海域に侵入・接近している。
 航空機がらみの事件も頻発しており、意外な衝突が起きかねない。
 判断ミスが引き金となり、全面的な軍事衝突へと突入する危険性もある」
と伝えている。


 残念だが中国には有効な打つ手が無い。
 といってこのまま置いておくと尖閣も防空識別圏も忘れ去られてしまう。
 ときどきパフォーマンスが必要になってくる。
 この記事のいうように「軍事衝突に突入する危険も」なんてことはない。
 そんなことをしたらチャンスとばかり国内騒乱が一気に吹き出し、共産党が崩壊してしまう。
 言い換えると、こういう記事が世界に発信されることが中国にとってはもっとも好ましいということである。
 まだ、東シナ海には火種が残っているということをアピールできる。



【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】


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