2014年5月12日月曜日

アジアのトラブルメーカー中国(9):見くびられたベトナムはどう動く、事を大掛かりにしたい中国

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●JNNニュース


レコードチャイナ 配信日時:2014年5月12日 11時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87910&type=0

<南シナ海問題>
ベトナムで大規模な反中デモ、
「石油を盗むな!」「我慢にも限界がある」―仏メディア


●11日、中国が南シナ海で石油掘削装置を設置したことを受け、ベトナムの首都・ハノイで中国に対する大規模な抗議デモが行われた。写真はパラセル諸島に建てられた中国の主権を示す石碑。

 2014年5月11日、中越間の南シナ海における主権争いが激化する中、中国が石油掘削装置を設置したことを受け、ベトナムの首都・ハノイで中国に対する大規模な抗議デモが行われた。
 退役軍人や学生、一般市民など1000人余りが中国大使館前に集まり、
★.中国に対する「石油を盗むな」、
★.ベトナム政府に対する「黙っているのは逃げ腰だ」
など怒りの声を上げた。
 仏国際ラジオ放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語サイトが伝えた。

 デモに加わった74歳の退役軍人は
 「われわれの我慢にも限界がある」
と怒りを露わにした。
 ベトナム警察当局は大使館周辺にバリケードを設置するとともに、数百人規模の警察官を出動させ、デモ隊が大使館に近づくのを防いだが、デモ隊を追い払うことはしなかった。

 2007年末以降、ベトナムでは中国の主権拡大に対するデモが数十件起きており、ハノイだけでなく南部のホーチミンでも反中デモが行われている。
 AFP通信は、南シナ海の西沙諸島(パラセル諸島)と南沙諸島(スプラトリー諸島)では中越の主権争いが長年続いているが、同海域に石油などの海底資源があるほか、国際的に重要な航路であることが原因だと伝えている。



レコードチャイナ 配信日時:2014年5月12日 16時1分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=87929&type=0

<南シナ海問題>
ベトナムの反中デモ、中国で反発の声
「かつての中国の反日と同じ」「ベトナムは盗人考え」


●11日、中国が石油掘削装置を南シナ海に設置したことを受け、ベトナムの首都・ハノイで中国に対する大規模な抗議デモが行われた。これについて、中国版ツイッターでは多くの人がコメントを寄せている。

 2014年5月11日、中国が石油掘削装置を南シナ海に設置したことを受け、ベトナムの首都・ハノイで中国に対する大規模な抗議デモが行われた。
 1000人余りが中国大使館前に集まり、中国に対し「石油を盗むな」、ベトナム政府に対し「黙っているのは逃げ腰だ」など怒りの声を上げた。
 2007年末以降、ベトナムでは中国の主権拡大に対するデモが数十件起きており、ハノイだけでなく南部のホーチミンでも反中デモが行われている。
 これに関連して、中国版ツイッターでは多くの人がコメントを寄せている。

●.「いっそのこと、クリミアとロシアと同じようにベトナムは中国に併合されたら?」
●.「行動の時だ。眠れる獅子が猫だと思われてはいけない」
●.「これは加害者が被害者に抗議しているようなもの。
 世界の笑いものだ。
 中国よ、なぜ沈黙を決め込んでいるのだ」
●.「抗議される側は往々にして先を行くものだ。
 かつて中国が反米反日をしたように」
●.「まだ中国のものを奪おうと考えているのか
 。彼らのような盗人考えでは何も果たせない」
●.「なぜ米国では他国への抗議デモがないのか。
 それは実力があるからだ。
 抗議は弱者が不満を発散するための手段だ」


 中国としてはベトナムで反中デモが大きくなることを望んでいるのではなかろうか。
 なぜなら、これは尖閣問題のリベンジだからである。
 大きな運動が行われたにもかかわらずベトナム政府は中国に屈した
という快感を味わいたく、そのことによって溜飲を下げ、憂さ晴らしができればと願っているように思える。
 そうなることによって、ドロを塗られたメンツがいくらかでも洗われるように感じるのではないだろうか。

 尖閣では「反日釣魚島デモ」が中国全土で行われた。
 焼き討ちが行われその被害総額は100億円とも言われている。
 しかし、このデモ何の効果も上げなかった
 逆に日本政府を強硬にさせ、それまでの防衛が対ロシア(対ソ)であった北方主体が、対中国の南方諸島防衛にシフトさせてしまった。
 日本にとって友好国であった中国が一瞬に敵対国に変わった。
 親中が大きく後退し、反中嫌中が一気に6割を突破した。
 日本資本は中国から引き揚げ、それが周辺諸国へと回っていった。
 日中貿易は減少し、それまで日本の貿易額トップであった中国はその座をアメリカに渡し、日本のそれまでの中国依存体質を急激に変え、中国の影響力は徐々に薄くなっていき、もはや中国は日本に大きな圧力をかけることができるほどではなくなってきた。
 「反日釣魚島デモ」は何らの効果を上げることができず、翌年には「一周年記念デモ」すら当局によって封じ込まれてしまった。
 これ以上の反日デモを行うと、更なる日本の硬化が予想され、それは中国に大きなマイナスをもたらすことになると判断されることになった。

 この屈辱をベトナム相手に晴らしたい。
 日本を屈服させることができずに
 けしかけた側のメンツとして地に落ちた中国
だが、これを何とか晴らして、胸にもやもや巣食うやりきれない感情の鬱憤晴らしをしたい、そう思っていることだろう。
 そのためには、ことが安易に平和裏に平穏無事におさまっては気分は晴れない。
 丸飲みの消化不良を起こしてしまう。
 ベトナム全土に反中デモが渦巻き、ワイワイガヤガヤやってくれないと面白くない。
 フィーバーのように荒れ狂ってくれれば「ヤッタぜ!」、しめたものであろう。
 そうなった状態でありながらも、
 中国が抑えつけるベトナム
を演出することによってはじめてリベンジがなる、というわけである。 
 「反中デモ」の]高まりを期待する中国
といったところになる。
 

jiji.com (2014/05/12-20:49)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051200938

ベトナムの圧力は「失敗」=南シナ海問題で不快感-中国

 【北京時事】中国外務省の華春瑩・副報道局長は12日の記者会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が南シナ海情勢をめぐり、全ての当事者に自制を求めたことに関連し、
 「南シナ海問題は中国とASEANの問題ではない。
 ベトナムが各国を抱き込んで中国に圧力をかけようとしても、失敗する」
と不快感を表明した。
 華副局長は
 「ベトナム側は冷静に事実を見詰め、中国側の(石油掘削)作業への妨害を停止すべきだ」
と改めて要求。
 一方、ベトナムと引き続き緊密に協議する姿勢も強調し、
 「適切に問題を解決していく」
と訴えた。



jiji.com (2014/05/13-07:18)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051300079

中国の行動に「深い懸念」=南シナ海情勢で米国務長官

 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は12日、記者団に対し、南シナ海・西沙(英語名パラセル)諸島付近での
 「中国の攻撃的な行動を深く懸念する」
と表明した。
 国務省でシンガポールのシャンムガム外相との会談冒頭で述べた。
 ケリー長官が、中国とベトナムの船舶衝突で緊張が高まる最近の南シナ海情勢で、中国を名指しで批判するのは初めて。
 長官は
 「最近の懸案事項の一つは、西沙諸島に対する中国の挑戦だ」
と指摘。
 その上で、関係当事国間で法的拘束力のある「行動規範」が早期に策定され、国連海洋法条約や仲裁などの手段によって平和的に問題が解決されることを望むと強調した。


 こうやってアメリカが反中の声明を出してくれることが中国にとってはなによりありがたい。
 「メンツが立つ」
ということになる。
 尖閣では口先だけの中国であったが、
 ベトナムでは行動する中国を演じられる
ことになる。



読売新聞 2014年05月13日 19時50分 
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140513-OYT1T50183.html

ベトナム、中国への抗議過熱…旅行中止も相次ぐ
 
 【バンコク=石崎伸生】南シナ海のパラセル(西沙)諸島付近で中国が石油掘削に着手したことを巡る、ベトナムと中国の艦船によるにらみ合いは13日も続いた。

 ベトナムの首都ハノイで13日に再び反中デモが行われるなど、中国への反感は高まっている。

 ベトナム国営紙トイチェー(電子版)などによると、南シナ海での衝突を受け、ベトナムでは「こんな時に中国に行きたくない」と、中国への旅行のキャンセルが相次いでいるという。
 南部ビンズン省では13日、中国系企業の工場の労働者がストライキを起こしており、国民の間で中国への抗議が過熱している。



ウオールストリートジャーナル 2014 年 5 月 13 日 19:38 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303352004579559462201908716?tesla=y

中国の挑発行為に高い代償―ASEANとの外交交渉は進まず
By Andrew Browne 原文(英語)


●ハノイで反中国デモ行進に参加した人々(11日) Reuters

 【北京】中国からの度重なる挑発行為に直面する中、南シナ海での行動規範を巡る中国との交渉は遅々として進んでいない。
 これほど東南アジア諸国の機能不全が露わになった例はない。

 交渉には粘り強い努力が必要で、終着点は見えていない。
 中国側は明らかに前に進むことを急いでいない。
 ただ、中国がこの問題を軽視していると考えるのは誤りだ。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟する10カ国は、まさしく今回南シナ海で起きたような事態を防ぐため、中国に行動規範の策定を要請してきた。
 中国は今、ベトナム沖の紛争区域に軍用機や小艦隊を伴って巨大な石油掘削装置を搬入している。

 危機感を募らせたASEANは10日、ミャンマーで開かれた首脳会談後に発表した共同声明で、南シナ海での行動規範に関する多国間協議を急ぐようあらためて要請。米国政府もそれに同調している。

 外交交渉が始まってから約20年が過ぎたが、詳細を詰める中国とASEANとの公式協議は緒に就いたばかりだ。

 中国の王毅外相は昨年、名指しすることは避けたものの「早期解決」を求める国々を批判し、そうしたアプローチが「現実的でも真剣(に取り組むべき課題)でもない」と述べた。

 長引く外交交渉を横目に、中国は海軍を中心に急ピッチで軍事力を増強し、近隣の現状を変えるため力を振りかざしている。
 2012年には世界で最も豊かな漁場の一つであるフィリピン沖のスカボロー礁に船舶を派遣し、柵を立てた。

 天然資源の豊富な南シナ海の領有権を主張するため、
 中国がベトナム沖に石油掘削装置を搬入するのは前例のないことだ。
 ベトナム政府によると、中国の船舶はベトナム船に繰り返し衝突し、放水攻撃を繰り返した。
 中国外務省の関係者は12日、石油掘削装置の搬入について、区域における「定期的な活動の延長」に過ぎないと説明した。

 欧米の専門家の間では、今回の挑発行為がオバマ米大統領のアジア歴訪とミャンマーでのASEAN首脳会議に挟まれたタイミングで実行されたことについて、中国が米国とASEANにメッセージを発する意図があったとの見方が強い。
 中国は、友好国や同盟国の支援を通じてアジアに「軸足」を移すという米国の意志を試そうとした。
 また、ASEANに対しては、中国が一方的な行動を通じて南シナ海のほぼ全域で自らの主張を押し通すというメッセージを送ったという見方だ。

 こうした見方が正しいとすれば、中国に行動規範の作成を求める意味はあるのだろうか。

 ASEANが平和維持のため提唱する取り決めに縛られるのを中国が決して認めないのはなぜか。
 取り決めには、国連海洋法条約の遵守や、緊張を高める行動の自制や平和的解決がうたわれている。

 米国とアジア同盟国が現在直面している選択肢については、「引き下がるか、中国との軍事衝突を選ぶか」という硬直的な表現が使われる論調が目立つ。

 こうした考え方は単純すぎるかもしれない。
 まず、中国は軍事衝突を引き起こしかねないギリギリの場面では注意深く行動を抑制してきた。
 中国が米国の軍事力に追いつくには長い期間が必要で、アジアにおける米軍のプレゼンスは依然として強力な抑止力として機能している。

 また、国際法や国際規範に基づく妥協策を見いだすよう中国政府に圧力がかかっていることも見逃してはならない。

 フィリピンはすでに、南シナ海全域の領有権を主張する中国に対抗し、両国が調印している国連海洋法条約に基づく国際仲裁裁判を請求した。
 中国はこれを無視しているが、フィリピン政府は合理的な計算を働かせている。
 中国が裁判に参加しなければ国際的な信頼を損ない、フィリピンに有利な判決が出れば中国の一段と信頼が低下するという大きなコストを中国は支払うことになる。

 将来的に起こりうる話だが、他のアジア諸国がフィリピンと同様な法的措置に踏み切れば、中国が被る国際的ダメージは大きくなる。

 中国は、国際社会の無法者というレッテルを貼られるのを望んでいない。
 最終的には法に基づく国際ルールを変えたいという意図があるかもしれないが、中国は長年かけて国際社会の一員になろうと莫大な労力をつぎ込んできた。

 さらに、中国の挑発行為で東南アジア諸国は米国に接近し、一部の国は中国のライバルである日本との距離を縮めている。
 軍事専門家らは、中国のパワーに対抗する新たな地域グループ結成の可能性が、中国の行動を抑止する効果を生むかもしれないと考えている。

 南シナ海を巡る問題では、ASEAN内部でも中国に対する態度が分かれている。
 フィリピンやベトナムが強硬姿勢を示しているのに対し、タイやシンガポールなどは中国と直接的な海洋上の利害衝突はない。
 中国と関係の深いカンボジアは、前回のASEAN会議で中国側の擁護に回った。
 ASEAN内部が一枚岩でないことは、10日発表された共同声明にも見て取れる。
 声明では「深刻な懸念」が表明されたが、中国が名指しで非難されることはなかった。

 ベトナムのグエン・タン・ズン首相は中国の行動が「危険な違法行為」だと主張しており、今回の共同声明が十分に満足できる内容でなかったのは明らかだ。

 だが、ASEANが立ち上がって共同声明を発表したという事実が、中国が自らの挑発行為によって支払った代償となった。
 行動規範を巡る交渉が長引けば、この代償はさらに高くつくことになる。




読売新聞 2014年05月14日 09時01分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140514-OYT1T50025.html

中国の南シナ海石油掘削「挑発的」…いらだつ米


 ● 13日、南シナ海上で、ベトナム船(右)に放水する、中国のものとみられる船(ビデオ映像から、ベトナム沿岸警備隊提供)

 【ワシントン=白川義和】ケリー米国務長官は12日、中国の王毅(ワンイー)外相との電話会談で、中国が南シナ海のパラセル(西沙)諸島付近で石油掘削に着手したことを「挑発的だ」と批判し、中国とベトナムの対立激化に強い懸念を示した。

 オバマ大統領が4月のアジア歴訪で領有権問題の平和的解決を繰り返し訴えたにもかかわらず、中国が挑発的行動を強めていることへのいらだちが背景にある。

 米国が問題視するのは、中国がベトナムと領有権を争う同海域で石油掘削を始め、多数の艦船を集結させる「一方的な決定と危険な行為」(サキ国務省報道官)だ。
 力による現状変更の試みはロシアがウクライナ南部クリミア半島を編入した動きと共通する。

 ケリー氏はシンガポールのシャンムガム外相との12日の会談でも、中国の南シナ海での「攻撃的な行動」を非難し、国連海洋法条約や仲裁などを通じて平和的に解決すべきだと訴えた。

 米政府は昨年来、中国が東シナ海に防空識別圏を設定するなど一方的な行動をとるたびに懸念を表明してきた。
 オバマ大統領が4月のアジア歴訪で、沖縄県の尖閣諸島が対日防衛義務を定めた日米安全保障条約5条の適用範囲に含まれると表明し、米軍のフィリピン再駐留に道を開く米比軍事協定に調印したのは、中国の挑発阻止に向けた踏み込んだメッセージだった。

 米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)は、
 「中国が、オバマ氏のアジア歴訪直後に石油掘削設備を設置した意図は、オバマ政権やベトナムとその隣国の決意を試すテストであることは明白だ」
とする専門家の分析を紹介した。

 中国と良好な関係を保ちながら、中国に法とルールを守らせるオバマ政権の戦略は曲がり角を迎えつつある。
 対中圧力の強化も今後の検討課題となりそうだ。


 尖閣問題でいいところがなかった中国としては、
 ここで是がひでもメンツを回復したい
ということである。
 ことが大きくなればなるほど溜飲が下がるというものである。
 


●JNNニュース



ウオールストリートジャーナル 2014 年 5 月 14 日 09:28 JST
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303352004579560621755876250?tesla=y

ベトナム、中国への対応「なお自制」と強調-ベトナムも放水開始
By Vu Trong Khanh 原文(英語)


●中国Cnoocが南シナ海に設置した石油掘削装置 Zuma Press

 【ハノイ】ベトナム政府高官は13日、南シナ海の西沙諸島水域で同国と中国の艦船が放水の応酬をしていると国営メディアが報じたことについて、ベトナムの沿岸警備隊(海上警察)は自制しながら対応していると述べた。

 ベトナム沿岸警備隊のゴー・ゴック・トゥー(Ngo Ngoc Thu)副司令官は13日、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、
 「われわれは、この水域で中国艦船による体当たりや放水の回避に徹し、今なお自制的に対応している」
と述べた。

 中国とベトナムは、ともに西沙諸島近くの水域の海洋権益を主張しているが、
 中国国営の中国海洋石油総公司(CNOOC)は、この水域に石油リグ(掘削装置)を持ち込んだ。
 これに対し、ベトナムも今月初めから阻止に努めている。

 トゥー副司令官は
 「現在、中国は石油リグ周辺に船舶86隻を集結させており、その中には軍用船、とりわけ対潜艦1隻が含まれる」
と述べ、12日には中国のヘリコプターがこの水域でベトナム船の上を低空飛行したと語った。

 国営メディアは、中国艦船の放水に対してベトナムが12日初めて放水で応酬したと報じた。
 ベトナムの新聞ツォイ・トレ(Tuoi Tre)は、ベトナム船1隻と中国船数隻との間で展開された放水は約1時間続いたが、ベトナム側に負傷者は出なかったと報じている。

 一方、中国外務省の華春瑩報道官は13日の定例記者会見で、今月2日以降、ベトナムは軍用船を含む多くの艦船をこの水域に派遣し、中国企業の通常の業務を妨害したと述べた。
 同報道官は、中国側は施設と人員の安全確保のため必要な措置を講じざるを得なかったと付け加えた。
 CNOOC関係者は、これに対するコメントの求めに今のところ応じていない。

 トゥー副司令官は、
 「われわれの観察によれば、リグはドリルの配備を終えたようだ」
と述べ、中国の石油リグが掘削作業に入ったとの見方を示した。

 このリグは係争水域である西沙諸島の南方水域に中国船によってえい航されたものだが、中国が実際に掘削したいと考えている地点にあるのかどうかは明白ではなかった。
 また、CNOOCがリグの深海用ドリルを実際に配備したかどうかも明らかではなかった。




【輝かしい未来が描けなくなった寂しさ】



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